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基礎知識【不妊治療編】

妊活の基礎知識について

不妊の原因は実にさまざまで、いろいろな可能性が考えられます。

さらに、原因が不明(無い)という場合もあるのです。

女性の方が不妊原因の種類が多いので、女性側に問題がある可能性が高いと思われがちですが、実は男女ともにその可能性は約50%ずつ。

不妊治療を始める際には女性だけではなく、最初からご夫婦一緒に始められるのが良いでしょう。

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女性の不妊原因

排卵障害(排卵因子)

排卵になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
排卵までの過程でトラブルがあり、卵胞(卵子)がうまく育たない、またはうまく排卵ができない状態。

簡易的に見極める方法としては、基礎体温を調べると良いでしょう。
この原因の場合、基礎体温のグラフが『高温期』と『低温期』に分かれていないことがあります。
また、生理不順の場合にも考えられます。 卵胞(卵子)を順調に発育して排卵する卵巣機能に問題がある可能性が高いです。

卵管障害(卵管因子)

卵管になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
卵管が閉鎖(塞がっている)、狭窄(狭くなっている)、癒着(くっつく)などにより詰まってしまい、卵子や精子または受精卵が自由に往来できない状態。

30~40%の割合でみられ、女性の不妊原因として最も多い原因と言われています。
卵管は2本あるので、どちらか1本でも正常であれば自然妊娠も望めます。
また、軽い詰まりであれば検査の際に除去も可能です。

卵管障害の原因

クラミジア感染症や子宮内膜症 などによって引き起こされます。

免疫因子

免疫になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
免疫機能の異常が原因で、精子の通過、受精、着床が妨害される状態。

女性の体が、本来害ではない精子を異物だと判断し、排出しようと抗体を作ってしまう『抗精子抗体』などがあげられます。
抗精子抗体は不妊原因の約3%で、この症状が重いと体外受精が必要となります。

子宮頸管の精子(精路)通過障害(頸管因子)

頸管になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
頸管や頸管粘液の状態が悪く、精子が頸管をうまく通過できない状態。

『頸管』とは子宮の入り口のことで、膣と子宮腔をつないでいる部分を差します。
精子は、子宮頸管→子宮→卵管を通って卵子まで辿り着くのですが、この精路が塞がってしまったり、狭くなってしまったりすることによって精子の通過が妨害されてしまいます。

子宮頸管の精子通過障害の原因

頸管粘液の分泌が不十分になる『頸管粘液不全』などによって引き起こされます。

子宮着床障害(子宮因子)

子宮になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
受精卵が子宮内膜に着床できない状態。

子宮着床障害原因

ホルモンの分泌異常と子宮自体の異常の2つが考えられます。

ホルモンの分泌異常の場合

『黄体機能不全』などにより子宮内膜が育たず、着床するのに不十分な状態のため受精したとしても受精卵がうまく着床できないことがあります。

子宮自体の異常の場合

『子宮筋腫』『子宮内膜ポリープ』『子宮内膜炎』『子宮内膜の癒着』などが原因として考えられます。

ただし、症状や程度によるので、これらの原因によって必ずしも着床障害が起きるという事ではありません。

子宮内膜症(子宮因子)

子宮になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
本来、子宮の内側にあるべき内膜組織が、子宮以外の臓器(卵巣、卵管、腹膜など)で発生・増殖をしてしまうことによって、受精卵が移動や着床することができない状態。

10人に1人の割合で見られ、20~30代の女性に多い症状です。痛みや炎症などを伴います。

子宮外で内膜が形成されるため、月経でその古くなった血液を排出することができず、その血液が体内に溜まってしまいます。
特に卵巣でそれが起こった状態を『卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)』と呼び、卵巣癌になる危険があります。

子宮内膜症の原因

子宮自体の異常と、自分の組織を攻撃してしまう自己抗体がある免疫機能の異常が考えられます。

男性の不妊原因

造精機能障害(精巣因子)

精子を造る機能(造精機能)自体になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
精子の数が少なくなる、動きが悪くなるなど、精巣やホルモン分泌異常により精子をうまく造り出せない状態。

男性の不妊原因の約90%を占めると言われています。

先天性、後天性がありますが半数以上は原因不明であり、この原因不明の場合を『特発性造精機能障害』と言います。
精子が存在しない『無精子症』、精子が少ない『乏精子症』、活発な動きをする精子が少ない『精子無力症』などがあります。

精子(精路)通過障害(精路因子)

精路になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
精路に異常が発生し、塞がってしまったり狭くなってしまったりすることによって、精子の通過を妨げている状態。
精路が完全に塞がっている状態を、『精管閉鎖』と呼ぶ。

精子を造る機能(造精機能)には問題はありませんが、精子を運ぶ通路(精路)に異常がある状態です。

精子(精路)通過障害の原因

感染症による炎症や、手術の際の精管損傷等による精管の欠損、狭くなったりすることによる詰まりが原因として考えられます。

性機能障害

精神的もしくは身体的になんらかの問題があり、引き起こされる症状。
性交を行うことが困難、または射精ができない状態。

「性的刺激」→「性欲(性的興奮)」→「勃起」→「性交」→「オーガズム」→「射精」→「陰茎弛緩」という、この男性の性行為の一連の流れのどこかに問題がある場合を指します。
薬で治療できるものから、手術が必要なものまでその程度はさまざまです。

性機能障害の原因

『勃起障害』『膣内射精障害』があげられ、精神的な問題が多いからか約6割は原因不明であると言われています。


どんなことから始めるの?不妊治療の流れ

「不妊治療ってどんなことをするの?」と不安に思われる方も多いかもしれません。
基本的には段階的に下記のステップを踏む形で様子を見ながら移行していくことになります。

Step1 不妊検査

Step2 一般不妊治療

Step3 高度生殖医療

実際の治療には、タイミング法や人工授精などの『一般不妊治療』と、体外受精や顕微授精といったより高度な『生殖補助医療』の2段階があります。

年齢や不妊原因、またご希望などにより高度生殖医療からスタートされる方もいますので、まず担当医師と相談をされ、ご自身の現状に合う段階からスタートしましょう。

Step1 不妊検査 ~検査の種類 ~

産婦人科を受診し、現在のお二人の体の状況を知るためにいくつか検査をします。

血中ホルモン検査

血液検査の一種。
採血を行ってその血液中のホルモンの量を調べます。
妊娠するためには、さまざまなホルモンの分泌が重要になってきますので、分泌量や正常に分泌されているかどうかを調べることで問題の発生している箇所を探っていきます。
一般的には月経周期に合わせて2回ほど行われます。

血中ホルモン検査の費用目安

約2,000円程度(1回あたり)

AMH検査

血液検査の一種。
『アンチミューラリアンホルモン(抗ミュラー管ホルモン)』の略です。
卵巣の予備能力(発育卵胞の数、今後の排卵可能期間、卵巣年齢)を調べ、今後の治療の計画を立てます。

AMH検査の費用目安

約4,000~8,000円程度(1回あたり)

子宮卵管造影検査

レントゲン検査の一種。
膣から子宮の中にカテーテルを挿入し、造影剤を流し込みレントゲン撮影をすることにより、卵管の詰まり、子宮の形、癒着状態の有無などを調べます。

子宮卵管造影検査の費用目安

約4,000~8,000円程度(1回あたり)

フーナーテスト

性交後試験。
『ヒューナーテスト』とも呼ばれています。
排卵直前の最も妊娠しやすい日に性交を行い、翌日午前中に子宮頸管粘液を採取し、顕微鏡で動いている精子がどれくらい存在しているか、またどのような動きをしているかなどを調べます。

フーナーテストの費用目安

約数百円~数千円程度(1回あたり)

Step2.一般不妊治療 ~治療の種類~

一般不妊治療には『タイミング法』と『人工授精』の二つがあります。
前段階での検査で推測された不妊要因を治療しつつ、この2つの手段で自然妊娠を目指しましょう。

一般不妊治療で赤ちゃんを授かることも多く、比較的簡単に受けられ、体や経済面への負担も少ないため、一般不妊治療からスタートされることをおすすめします。

タイミング法

妊娠確率が最も高い排卵日の2日前から排卵日までの間に性交のタイミングを合わせる方法。

妊活編でご紹介した、自己流で基礎体温を記録して妊娠しやすい時期を予測する方法とは異なり、基礎体温、超音波検査、尿中LH検査などから排卵日を予測し、排卵検査薬、排卵コントロール薬、血液検査などを併用して行う医学的な不妊治療の1種です。

一番自然妊娠に近いので、前段階の不妊検査の結果、排卵と精液に問題がなければ、タイミング法から始めるのが良いでしょう。
目安として約6回試み、妊娠できない場合は次のステップへ進みます。

タイミング法の費用目安

【保険適用】約数千円程度(1回あたり)

人工授精(AIH)

あらかじめ精液から採取し濃縮した運動良好精子を、妊娠しやすい排卵周辺期に子宮内に直接注入することで体内受精させる方法。

『AIH』とも呼ばれています。
「人工」と名称がついていますが、体外受精よりも自然な方法で、精子を子宮内に入れる手助けをするだけで、受精・着床においては自然妊娠と変わりません。

体外受精と比べると、体への負担や経済的負担は軽いですが、体外受精より妊娠する確率は高くはなく、1回あたり約10%と言われています。目安として約5~6回試み、妊娠できない場合は次のステップへ進みます。

人工授精の費用目安

【自費診療】約1万~3万程度(1回あたり)

Step3.高度生殖医療(ART)

一般不妊治療で妊娠に至らない場合や、さまざまな要因により体内での受精が難しい場合に行う、不妊治療の最終段階です。

高度生殖医療には『体外受精』『顕微授精』があります。
一般不妊治療よりも経済的・身体的に負担が大きいと言えますが、より妊娠確率をアップさせることができます。

体外受精(胚移植)

卵子と精子を採取し、体外で培養して受精させ、数日後に発育した良好な受精卵(胚)を子宮内に移植する方法。

確実に受精が確認できた胚(受精卵)を移植するため、妊娠する確率は人工授精より高く、1回あたり約20~30%と言われています。
自費診療となりますが、高額治療費に対して国からの助成制度があります。

体外受精の費用目安

【自費診療】約20万~100万円程度(1回あたり)

顕微授精

体外受精の一種で、顕微鏡で拡大視しながら、受精の補助をする方法。

体外受精でも受精が難しい場合に、不妊治療の最終手段として行います。
1つの良好精子を、針で卵子に直接注入して受精を促す『卵細胞質内精子注入法(ICSI)』が一般的です。受精率は約50~70%と言われています。

顕微授精の費用目安

【自費診療】約30万~100万円程度(1回あたり)


必ずしもステップアップすれば妊娠できるというものでもありません。
中には不妊治療に疲れてしまい、自然妊娠にステップダウンしたところで妊娠されたという例もあるようです。

妊活・不妊治療自体がかえってご自身の精神的ストレスとならないように、気負いすぎず、パートナーと二人三脚でより良い妊活を送ることをおすすめします。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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