FeeMo(フィーモ)は、妊活・不妊治療の最新情報をお届けする総合ポータルサイトです。

人気作家が実体験をもとに男性不妊を描いた話題作!映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』レビュー

人気作家が実体験をもとに男性不妊を描いた話題作!映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』レビュー
目次

「赤ちゃんがほしい!」と思ったとき、まずは雑誌や書籍などで妊活に関する情報を探してみたり、妊活ブログを読んで想像を膨らませるという方が多いですよね。
「これから妊活を始めたい」「妊活中でちょっと気分をリセットしたい」そんなときには映画もおすすめ。

今回の記事では、妊活・不妊治療をテーマにした映画の中から、2019年劇場公開の邦画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』をご紹介します。

人気作家が自らの妊活を描いたエッセイを映画化!

映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』は、小説『凶気の桜』などで知られる作家のヒキタクニオさんが自らの体験をもとに妊活や男性不妊を描いた同名のエッセイを、松重豊さんと北川景子さん主演で映画化したもの。

今まで日本映画でなかなか扱われることのなかった妊活をテーマにしたことで話題となりました。
数々の困難が立ちはだかりながらも、そのたびに前向きに乗り越えていくヒキタ夫妻の姿が描かれます。

映画のストーリー(※ネタバレあり)

49歳の作家ヒキタクニオは、一回り以上年下の妻サチと仲良く二人で暮らしている。

ある日、散歩中に「ヒキタさんの子どもの顔がみたい」というサチの一言がきっかけとなり、二人は妊活を始める。
まずは病院へは行かず、基礎体温をつけ、排卵日を予測して性行為をするタイミング法を試してみるものの、1年が経っても子どもを授からず、クリニックへ検査しに行くことに。
すると、不妊の原因が夫のヒキタさんにあることが判明。
二人はショックを受けながらも、不妊治療を始める決心をする。

男性視点で描かれる妊活の現実(レビュー)

女性目線で語られることが多い妊活や不妊治療を、男性側の視点で描いた本作。
実話がもとになっていることもあり、ストーリーに現実味があり、子どもを望んでいる方や子どもがいる方には特に、ものすごく心に響く映画だと思います。

子どもをほしいと思ったとしても、健康なつもりでいても、すぐに妊娠するとは限らないということ。
原因が男性側にあったとしても、不妊治療では検査から治療まで、圧倒的に女性の心身への負担の方が大きいということ。
男性ひとりで「婦人科」や「レディースクリニック」に行くことへの違和感や居心地の悪さ。
子どもをつくるという命の選択が、お金に左右されてしまうという現実。
そんなことに気づかされる作品でした。

私自身(筆者)は不妊治療をせずに一人目を出産しましたが、それでも妊娠前は「子どもができにくい体なのかな?」と不安に感じたことや、妊娠初期に不正出血をしてしまい「流産だったらどうしよう」とものすごく怖い思いをしたことがあったので、ヒキタさん夫妻に共感せずにはいられませんでした。

全体的にはヒキタさんのユーモラスな人柄もありハートフルな作品なので、くすっと笑えるシーンも多く、見終わった後、涙ながらに元気をもらえる映画です!

妊活中の方におすすめのポイント

1. 妊活初心者にも分かりやすい専門用語の解説がある

作品全体を通して印象的だったのが、妊活や不妊治療について全く知識がないヒキタさんの視点でストーリーがすすんでいくこと。
作中に登場するひとつひとつの妊活用語(「タイミング法」「人工授精」など)を、ヒキタさんなりの解釈で、ときにはテロップつきで説明してくれたり、男性の妊活豆知識(「サウナは控える」「禁酒」など)も出てきます。

そのため、あまり妊活に関する知識がなくても分かりやすく、まるでヒキタさんと一緒に学んでいるかのように、不妊治療のステップアップについても理解でき、物語にも入り込むことができました。

2. 元気が出る!

この映画の魅力は何と言っても、主人公ふたりの人柄!
どんなに辛いことがあっても、希望を信じて自分の意志を貫くサチの強さと、愛するサチのために大好きなお酒もサウナも我慢して「できることは何でもやる!」と意気込むヒキタさんの前向きさから、妊活中の方もきっと元気をもらえるはず。

いつも完璧ではなくて、時には失敗しちゃうヒキタさんの人間らしさも描かれていたのも、好感が持てました。

3. いろんな考え方の家族や夫婦が描かれている

そして、もうひとつ。
この映画が共感できるポイントとしては、ヒキタさん夫婦の物語を軸にありながら、いろんな家族が登場することです。

妊活を始めたばかりの夫婦、子どもを望んでいてもなかなか授からない夫婦、一生懸命努力しているわけではないのに次々に子どもができる夫婦、子どもができる体だけど子どもをつくらないという選択をした夫婦、子どもをつくってふつうに幸せに暮らしている家族、子育てに疲れ気味の母親など。

いろんな人たちが描かれているので、登場人物の誰かに、自分と重ねて見ることができるのではないでしょうか?

映画の見どころ(※ネタバレあり)

また、この映画の見どころでもあり、物語にスパイスを与えているのが、伊東四朗さん演じる妻サチのお父さんの存在です。

最初の登場シーンから、いかにも頑固そうなお父さんという感じで、ヒキタさんとサチが妊活を始めることを伝えにいったときも、書斎にこもったままでロクに話を聞いてくれません。
娘と一回り以上年の離れたヒキタさんに嫌悪感まるだし。不妊治療に対しても偏見が強く、棘のある言葉の数々で猛反対します。

ずっと大人しく聞き入れていたサチも、ある日ついに激怒。
この父娘の大げんかが映画のひとつのハイライトです。

しかし、その後しばらくして折れたのはお父さんの方で、不妊治療の費用にとは言わずに「自由に使いなさい」とふたりに援助金を届けてくれたのでした。
おかげでヒキタさんとサチは不妊治療を続けることができたのですが、このエピソードからも、妊活や不妊治療をする夫婦にとって、ご両親など周囲からの理解が精神的に大きな支えになるということと、経済的な事情がものすごく切実だということが伝わってきます。

妊活ビギナーや、カップルでの鑑賞もおすすめ

これから妊活や不妊治療を考えている妊活ビギナーや、妊活中でちょっと元気がほしいという方にもおすすめの本作。
男性視点のストーリーなのでカップルで見やすいのもうれしいポイントです。

男性にはなかなか想像しにくいところもあり、女性の問題として捉えられがちな妊活・不妊治療ですが、子どもをつくるということは夫婦ふたりのこと。

カップルでこの映画を見たら、これからの妊活について、ふたりの気持ちをシェアしあう良いきっかけになりそうです。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
シェアする

関連記事

The logo icon of facebook.

おすすめ特集

The logo icon of facebook.

フィーモとは

妊活・不妊治療の最新情報をお届けする総合ポータルサイト