前編:どんな治療をするの?話題の“PFC-FD療法”
PFC-FDとは
PFC‐FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry/血小板由来成分濃縮物-凍結乾燥)は、PRP(多血小板血漿)から抽出した「成長因子」を濃縮して成分を高め、凍結乾燥させたものです。
「成長因子」の自己組織修復作用・抗炎症作用などを促す働きを活用し、さまざまな分野の治療に用いられ、その効果が期待されています。
PFC-FD療法を用いた不妊治療 ~着床率アップに繋がる子宮内環境をケア~
PFC-FD療法は、ご自身の血液から抽出した血小板に含まれる成長因子を子宮内に注入する方法です。
血小板由来の成長因子は、細胞の成長を促す物質や免疫にかかわる物質を含むため、この療法により子宮内膜が厚くなることや炎症を抑えることなど、子宮内環境を改善することが期待できます。
これらの期待される効果により、受精卵が着床しやすくなると考えられています。
PFC-FDを用いた治療は、不妊治療以外にも顔の皮膚などに投与する形成外科治療や、関節に投与する整形外科治療にもおこなわれています。
子宮内膜の厚さによる比較
子宮内膜の厚さが7mm以下の場合(新鮮胚移植の場合は8mm以下)*、胚が着床しにくいと言われています。PFC-FDを使用することにより、内膜を厚くする、炎症を抑えるなどの子宮内環境の改善が期待されます。
*Human Reproduction . Vol.33, No.10 pp. 1883-1888, 2018
従来から普及しているPRP療法と何が違うのか
PRP(多血小板血漿、platelet-rich plasma)療法では、血小板そのものを子宮内に注入しますが、PFC-FD療法では、血小板から抽出し、成分を濃縮した成長因子のみを注入します。
また、PFC-FDには成長因子が多く含まれていることから、子宮内に注入することで、子宮内膜が厚くなる効果や子宮内環境を改善する効果がPRP療法と同等に期待できます。
PFC-FDは、凍結乾燥してお渡しする事が可能なため、製造後半年間の長期保管が可能です。これにより急なスケジュール変更にも柔軟に対応することができます。
PFC-FD療法の3つのメリット
メリット1
低刺激・低リスクで体に優しい
患者様ご自身の血液を用いることによりアレルギー反応や副作用といったリスクが少なく、添加剤や化学製品なども含まれていないので、体に優しい治療です。
メリット2
痛みが少なく通院負担も最低限
メスを使わず、痛みも少ない治療です。
採血後、子宮内に注入するのみなので、ART(高度生殖医療)治療に過度な負担をかけることがありません。
メリット3
長期保存を可能とした特許製法
独自のフリーズドライ加工技術により、約半年間の保管ができます。
周期などタイミングが重要なART治療にも併用しやすいです。
さらに!治療はわずか2ステップ
①採血量は49㎖
②胚移植前に子宮腔内へ1~2回注入
PFC-FD療法は様々な治療に期待されています
PFC-FDを用いた治療は、不妊治療以外にも顔の皮膚などに投与する形成外科治療や、関節に投与する整形外科治療にもおこなわれています。
例えば、関節内で炎症を起こしているような状況では、PFC-FDを関節内に注入(注射)することで炎症の抑制、痛みや腫れの緩和が期待できます。
セルソース 再生医療センター(Cell Processing Center)
日本では再生医療を提供する場合、専門機関の厳正なる管理のもと感染リスクを回避する必要があります。
セルソース再生医療センターは、「再生医療等安全性確保法」のもと、厚生労働省関東信越厚生局より特定細胞加工物製造許可(施設番号:FA3160006)を受けています。
また、同センター内は、準備室がクラス7、細胞加工室内がクラス6、バイオクリーンベンチ内はクラス5という清浄度(ISO 14644-1[対象粒径0.5μm])を保っています。
ART治療スケジュール
今回、PFC-FD療法の取材にご協力いただいた企業は・・・
すべての人生に、再生医療を。
セルソース株式会社 (英文表記: CellSource Co., Ltd.)
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1丁目19-5 渋谷美竹ビル2F