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【陣内ウィメンズクリニック】“More Friendly, More Natural”出産はもちろん妊活のプロセスも大切にしたい。 

“More Friendly, More Natural.” 出産はもちろん妊活のプロセスも大切にしたい。
目次

東急東横線・大井町線自由が丘駅から歩いて5分。
人通りの多い商店街を抜けて、落ち着いたエリアの一角にある、カフェのような雰囲気のモダンな建物が「陣内ウィメンズクリニック」です。 
クリニック内にはたくさんの絵画や植物があり、患者さんがリラックスして過ごせる空間になっています。

院長の陣内彦良先生は“more friendly, more natural”をモットーに、2003年クリスマスの開業当初から、心と体に優しい生殖医療を提案されてきました。 
男性不妊外来や、心理カウンセラーや看護師、培養士によるカウンセリング(妊活プログラム)にも力を入れ、「すべての患者様の笑顔のために」オーダーメイドの治療を行っておられます。

通い続けやすいクリニックとして、どのような所にこだわってきたのか。患者さんへの向き合い方も含めて、陣内院長にお話を伺いました。 

病院に来たことを忘れ、リラックスできるように

病院に来たことを忘れ、リラックスできるように

Q モダンで落ち着いた雰囲気があり、まるでカフェのようなクリニックですね。温かさも感じます。

ありがとうございます。
2014年に現在の場所にクリニックを移転し、その際に建物や制服、ロゴを一新しました。

患者さんが病院に来たことを忘れてリラックスできるように、クリニック内の色んな場所に「余白」(スペース)を設け、「美術館」や「カフェ」のような空間を目指しました。優しい暖色系の照明、日差しの入り方が異なる窓や、植物や絵画のレイアウトにもこだわりました。植物や絵に触れるとパワー(エネルギー)をもらえるので、患者さんにとってもプラスになると思います。

エントランス横につくった緑あふれる大きなテラスも、最近はコロナ禍で3密を避けるために、旦那さんが休憩場所として利用する光景が増えましたね。 

当クリニックではタツノオトシゴをシンボルマークにしています。

ちなみに、当クリニックではタツノオトシゴをシンボルマークにしています。
その理由は、オスが育児嚢という袋を持ち、メスからもらった卵を育てるからです。まさに、患者さんから卵子を預かって受精卵を培養する当クリニックそのものです。

クリニック内の至る所にあるタツノオトシゴの絵画や置物の中には、患者さんから頂いた物も沢山あります。 

男性不妊外来を持つことで、すぐに治療方針を決められる

男性不妊外来を持つことで、すぐに治療方針を決められる

Q 治療内容や患者さん層について教えてください。

当クリニックのトリートメントスタイル(治療内容)は、大きく「検査」「タイミング法」「子宮内精子注入法(人工授精)」「高度生殖補助医療」の4つに分かれます。

「検査」では、女性には「経膣超音波検査」や「卵管造影検査」「フーナーテスト(性交後検査)」「ホルモン検査」、男性には「精液検査」を行います。
最近では、運動率や濃度が正常値であっても良好な精子が少ないケースが多いため、精子DNA損傷と精液抗酸化力の検査も受けられるようにしています。 

検査結果で異常がなければ「タイミング法」に進みますが、希望に応じて「子宮内精子注入法」や「高度生殖補助医療」での体外受精や顕微授精を行うときもあります。そこは、患者さんご夫婦の希望を優先して、治療を行っています。 

現在、来院されている患者さんは「タイミング法」「子宮内精子注入法(人工授精)」「高度生殖補助医療」それぞれ3分の1ずつに分かれます。おもに紹介や口コミ、他の不妊外来クリニックからの転院者が多いですね。

Q 男性向け不妊外来にも力を入れていらっしゃいますね。 

妊娠できない原因は、男性にあるケースも多いため、開業当初から男性向けの不妊外来は行いたいと思っていました。
ただ当時のクリニックにはそのスペースがなく、男性の不妊治療については大学病院を紹介していました。

その後クリニックの増床移転を機に、男性向けの不妊外来を開設。大学病院だと平日診療のみなので、仕事の関係などで患者さんが通院できないこともあるため、当クリニックでは日曜日に2週間に1度のペースで診療を行っています。診察は大学病院の2名の生殖医療専門医や泌尿器科医の先生が担当しています。 

クリニックで診療することで、担当医と相談しながら治療方針をすぐに決められるので、患者さんご夫婦にとっては安心できると思います。
もちろん、精索静脈瘤(静脈のこぶができ精巣の温度が上がることで、精子の機能が低下する症状)などで手術が必要な場合は、大学病院と連携しているのですぐに対応できるメリットもあります。実際手術を行うことで、妊娠できた患者さんご夫婦も少なくありません。 

医師とスタッフが連携して患者さんのトータルケアを実現 

医師とスタッフが連携して患者さんのトータルケアを実現

Q 女性向けの不妊外来も患者さんが通いやすいような診療時間・曜日を設定されていますね。

会社帰りに通院できるように平日は19時半まで、そして平日はお仕事などで通院が難しい方向けに土・日の午前中も診療を行っています。

この治療は、患者さんに継続して通院してもらう必要があるため、できる限り、患者さんご夫婦の負担にならない診療を心がけています。やはり、妊活にはストレスが一番よくないので、ご夫婦の「ペース」で取り組んでもらったり、「希望する治療」が受けられるようにサポートしています。 

Q だから、トリートメントスタイル(治療内容)も、患者さん自身で選べるようにされているんですね。

そうです。私が患者さんと向き合う際に、大切にしているのは“ more friendly, more natural”ということです。

クリニックのやり方を患者さんに押し付けるようなスタイルもあると思いますが、患者さんご夫婦の考え方や価値観は一組一組異なります。それを一方的に、1つのやり方だけで推し進めるのは無理がありますし、患者さんもハッピーになれません。 

だから私は、患者さんには、まず「どうしたいのか」をじっくり聴くようにしています。その際、院長に話せないことや、緊張して伝え忘れたことなどが出てくるかもしれません。
そこで、私との診療とは別に、患者さんには看護師との個別カウンセリングの機会を設けています。患者さんご夫婦の要望や悩みなど、胸の中にあるものを全て話してもらい、不安を解消した上で治療を受けられるようにしています。 

実際、「〇〇さんご夫婦はこんなことを考えていらっしゃいましたよ」と、看護師からフィードバックを受けることも少なくありません。このようにトータルケアでの支援を行えるのが、当クリニックの1つの特長です。
患者さんと接する機会の少ない培養士たちも、毎月1回論文を読んで、細胞培養などに関する最新の学術情報を収集し、常に知識のアップデートをして患者さんの力になれるように取り組んでいます。 

なかには、どういう治療を受ければいいのか分からないという患者さんもいらっしゃいます。
そのときは、「3か月周期で治療法を変えていきましょう」とアドバイスしています。精子が生まれて射精までの期間と、卵子が卵祖細胞から二次細胞に発育するまで期間が、3カ月程かかるからです。
当クリニックでは、このようにトータルケアをベースに、患者さんご夫婦に合ったオーダーメイドの治療法を提案しています。 

また、当クリニックで行っている「妊活プログラム」もこうしたカウンセリングを中心とした内容になっています。例えば、心理カウンセラーがストレスの原因となっている感情にアプローチして自律神経の乱れなどを改善したり、夫婦間での悩みや妊活に臨む前の不安などを可視化したりして、患者さんの気持ちの負担を軽減するサポートを行っています。

「ラブラブ」「リラックス」「ハッピー」を患者さんとの合言葉に 

「ラブラブ」「リラックス」「ハッピー」を患者さんとの合言葉に

Q 陣内先生とお話していると、こちらまで元気になってきます。

「先生のおかげでくじけずに取り組めました」「ポジティブな言葉に勇気づけられました」といった患者さんからお礼のメッセージをよく頂きます。事前に承諾頂いた患者さんのコメントに関しては、当クリニックのブログに掲載しています。

私自身、言葉の持つパワーを信じているので、みなさんが常にポジティブになれる言葉を意識して使うようにしています。だから「不妊治療」という言葉はネガティブな印象があるので、個人的には使わないようにしています。できれば「妊娠希望治療」という言葉に変えたいくらいです。

最初に「『余白』をもつ大切さ」のお話をしましたが、患者さんにはできる限り心にゆとりをもって受診して頂きたいと思っています。そのために、最初の診察では「ラブラブ、リラックス、ハッピー」という言葉を、お伝えしています。 

文字だけ見ると、なかなかピンとこないかもしれませんが、このキーワードを伝え続けていると、不思議なもので、患者さんもその意味を次第と感じられるようになってきます。なぜなら、この言葉は妊娠された方々に共通する体験だからです。 

ご夫婦の足並みが揃わないと、妊活の途中で二人の関係がギクシャクしてしまう場合があります。そんなときは、患者さんに「一旦治療を止めてみてはいかがですか?」とご提案したりします。
最初は驚かれますが、それがきっかけで、お二人で話し合いの場をもつなど、次第に気持ちに変化が表れてきます。

そして、お互いの不安や葛藤などを理解・共有できるようになれば、ご夫婦の間には強い絆が生まれます。目指すゴールはもちろんありますが、個人的にはその間のプロセスも大切に、患者さんと向き合いたいと思っています。これから、治療を始めようとする皆さんは、無理をしすぎず、自分たちのペースで妊活に臨んでいただきたいですね。 


陣内ウィメンズクリニック

医療法人社団JWC 陣内ウィメンズクリニック

〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-40-5 自由が丘JWCビル
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